“机辺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きへん71.4%
つくえのほとり14.3%
つくえべ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし半兵衛はそれが目的で来たらしく、さっさと立って部屋の一隅へゆき、そこの机辺きへんに置いてある筆記類を、自分で取って見ようとした。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
恨めしそうに跡を目送みおくッて文三は暫らく立在たたずんでいたが、やがて二階へ上ッて来て、まず手探りで洋燈ランプを点じて机辺つくえのほとり蹲踞そんこしてから、さて
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
呉羽之介は片里の言葉に聴き入りながらに机辺つくえべ花瓶はながめの、緋いろに燃える芍薬しゃくやくの強い香りに酔ったような目付になりました。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)