“姪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めい73.0%
めひ20.6%
おい2.6%
てつ1.9%
をひ0.7%
めえ0.4%
あれ0.4%
メヒ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくらめいだと云っても、あまり下さらない女をもらってしまって、一体自分等は、どうする気なんだろうと云う様な事を思って居た。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「そんなことぢやありません。金貸しの鍵屋金右衞門がやられましたよ。手代の喜三郎も斬死で、めひのお縫が泣いてばかり居ります」
が従兄弟と申すは父母にはおいなり、祖父母より見れば同じく孫なり。すれば父母祖父母の心になりて見れば、従兄弟は決してうとくはならぬなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
俗にをひをせいと書し、めひをてつと書するからである。しかし石に聞く所に據るに、壽阿彌を小父と呼ぶべき女は一人も無かつたらしいのである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは又伊澤の刀自に、其父榛軒しんけんが壽阿彌のをひをしてくしに蒔繪せしめたことを聞いた。此蒔繪師の號はすゐさいであつたさうである。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
宜うがすか、おめえさんのところ死骸しげえを引取って己のうちめえと云うので法事も有ったのだから、おめえさんの処で女を殺して物を取った訳はねえが、わりい奴が拾いでもすると
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「いろいろ御親切に——ありがとうございます。あれも一度はお目にかかってお礼を申さなければならぬと、そう言い言いいたしておりましたのですが——お目にかかりまして本望でございましょう」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
言ひたい傍題ハウダイな事を言つて居る人々も、たつた此一つの話題を持ちあぐね初めた頃、噂の中の大師恵美朝臣ヱミノアソンメヒの横佩家の郎女イラツメが、神隠しに遭うたと言ふ、人の口の端に、旋風ツジカゼを起すやうな事件が
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)