“椀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わん95.7%
まり2.9%
ぜん0.7%
ばい0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしあのたくましいムツソリニも一わんの「しるこ」をすゝりながら、天下てんか大勢たいせいかんがへてゐるのはかく想像さうぞうするだけでも愉快ゆくわいであらう。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
泉のく所へ来た。姉は樏子かれいけに添えてある木のまりを出して、清水を汲んだ。「これがお前の門出かどでを祝うお酒だよ」
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ぶつぶつぼやきながら、この美術家はやつと一ぜんだけ掻き込むだ。
母様っかさまが御膳が進まんと云う事はきゝましたが全くですか、昨きのうお見舞に出た時、お食は如何いかゞですと申した処が、なに御飯ごはんは三ばいべられて旨いと仰ゃったが、それでは嘘ですか
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)