鼻準ハナスヂ)” の例文
曲つた鼻準ハナスヂ、稍短くて真直な鼻の下、深く喰ひ占めた口、ある点まで貴族らしくて、亦大いに平民的な——もつと適切に言へば
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其から下脣を越して顎・咽喉へ続くくねり——、目を閉ぢて思ふと、額から眉間ミケン鼻準ハナスヂを通り、口・咽喉と連つてゐる曲線が、ぴんと張つて居て、滑らかに流れると言ふのとは、変つてゐた。
戞々たり 車上の優人 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)