“鼓躁”の読み方と例文
読み方割合
こそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると先に隠れた魏延ぎえんが後ろから襲ってきた。魏延に当って力戦していると、関興が引っ返してきて鼓躁こそうした。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はや葫芦谷ころこくの特徴ある峨々ががたる峰々も間近に見えた。魏延は敗走する兵を立て直すと、ふたたび鼓躁こそうを盛り返して抗戦して来た。そしてその度に、若干の損害を捨てては逃げた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでにして五丈原の蜀陣に近づいたので、魏の大軍は鼓躁こそうして一時になだれ入ったが、この時もう蜀軍は一兵もいなかった。さてこそあれと司馬懿はいよいよ心を急にして、師、昭の二子に向い
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)