“黒瞳勝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろめが66.7%
くろめがち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十分ばかりたった後(のち)、保吉は汽車に揺られながら、グラスゴオのパイプを啣(くわ)えていた。お嬢さんは何も眉毛ばかり美しかった訣(わけ)ではない。目もまた涼しい黒瞳勝(くろめが)ちだった。
お時儀 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
女は俊助が首を擡(もた)げたのと前後して、遠い空から彼の上へうっとりとその黒瞳勝(くろめが)ちな目を移した。それが彼の眼と出合った時、女の視線はしばらくの間(あいだ)、止まるとも動くともつかず漂っていた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
頬のまわりや顋(あご)の下にも、以前の豊な肉附きが、嘘のようになくなってしまった。僅に変らないものと云っては、あの張りのある、黒瞳勝(くろめがち)な、水々しい目ばかりであろうか。
袈裟と盛遠 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)