麹町区こうじまちく)” の例文
明治三十四年五月、東京麹町区こうじまちく飯田町いいだまち皇典こうてん講究所では神職の講習会があった。宮地翁はその時「神仙記伝」と云うものを編輯へんしゅうしていた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
当時父は日清戦役にっしんせんえきのために予備役で召集され、K留守師団に職を奉じながら麹町区こうじまちく平河町ひらかわちょうのM旅館に泊まっていたのである。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
木村の教会は麹町区こうじまちくですから、一里の道のりは確かにあります。二人は木村の、色のさめた赤毛布あかけっとを頭からかぶって、肩と肩を寄り合って出かけました。
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
限って麹町区こうじまちくの食道楽会も出来れば芝区の食道楽会も出来るというようになるかもしれない。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
麹町区こうじまちく麹町こうじまち三丁目三番地
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)