“鶯坂”の読み方と例文
読み方割合
うぐいすざか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両大師の横を曲がって石燈籠いしどうろうの沢山並んでいる処を通って、ふと鶯坂うぐいすざかの上に出た。丁度青森線の上りの終列車が丘の下を通る時であった。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
鶯坂うぐいすざかの上を西へ曲って、石燈籠いしどうろうの列をなしている、お霊屋たまやの前を通る頃には、それまではだえを燃やしていた血がどこかへ流れて行ってしまって、自分の顔のあおくなって、膚にあわを生ずるのを感じた。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)