鴨羽かもは)” の例文
鴨羽かもはの雌雄夫婦はおしどり式にいつも互いに一メートル以内ぐらいの間隔を保って遊弋ゆうよくしている。一方ではまた白の母鳥と十羽のひなとが別の一群を形づくって移動している。
あひると猿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのたびに今もいる鴨羽かもはめすは人間で言わば仲を取りなし顔とでもいったような様子でそば近く寄って行って、いつもとは少しちがった特殊な低い鳴き声を発していたそうであったが
あひると猿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)