鮮人ヨボ)” の例文
鮮人ヨボとさげすまれながら、異国で苦労するよりは、ほんとはこういう故郷で暮したいのだろうに……。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
「まあ内地で云えば大きくした焼鳥屋とでも云いますかな。あのくだらない鮮人ヨボ連中から解放されたすがすがしい気持で、一つ朝鮮の酒でも嘗めてみませんか。全く大変でしたね」
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
「そうですよ、あの連中が一流どころですよ」と、せっかちになって先の男は事実をいつわるのだった。「今度鮮人ヨボ連中の作品が内地語で翻訳されたのを読んで私は先ず安心しましたね。 ...
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
「おい、その鮮人ヨボ、こっちへ来い」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
「もう僕は鮮人ヨボじゃねえ! 玄の上竜之介だ、竜之介だ! 竜之介を入れてくれ!」
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)