“魯提轄（ろていかつ）” の例文
時もあらせず同日の午後には、州の王観察（おうかんさつ）なる役人が、同心捕手あまたを連れてここの下宿屋へ殺到したが、すでに魯提轄（ろていかつ）は風を食らってしまったあと。
新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
「いや、さっきから少し考えていたことがある。もしやあんたは魯提轄（ろていかつ）じゃあるまいか」
新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
とつぜん、史進が人中で呟（つぶや）いたので、魯提轄（ろていかつ）はその大きな眼を連れの顔へもどして。
新・水滸伝 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)