魚釣うをつり)” の例文
所へ魚釣うをつり帰途かへりらしい子供が一人通りかゝつた。手には小鮒こふなを四五ひきげてゐる。青木氏は懐中ふところ写生帖スケツチブツクから子供の好きさうなを一枚引き裂いて、それと小鮒の二尾程とかへつこをした。
幸田露伴氏は、魚釣うをつりにかけては海内かいだい第一を以て自任してゐる人である。尤も露伴氏の言葉に従ふと、魚釣うをつりも上手になると、すべて専門的になるもので、氏は今では鱸の外は滅多に釣らうとはしない。
魚釣うをつりや下手も上手もうき一つ