魚屋ととや)” の例文
「井戸」「雲鶴うんかく」「熊川こもがい」「呉器ごき」「魚屋ととや」「金海」等々々。その名は甚だ多い。だが中で味わいの最も深いのは「井戸」である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
魚屋ととや助右衛門闕所される前に、莫大もない財宝を、ひそかにこの島へ隠したという、そういう伝説にござります」
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
岡崎の魚屋ととや横ちょう。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
堺の豪商魚屋ととや利右衛門家では、先ず小僧が眼を覚ました。眠い眼を渋々こすりながら店へ行ってかどの戸を明けた。
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかし、梶子はあの聡明さで、一度でもここの地図を見たのだから、それからそれと研究し、魚屋ととやの財宝のあり場所を、ここに相違ないと突きとめたのだろう。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(二)その島は有名な堺の豪商、魚屋ととや助右衛門が闕所になる前に、財産の大半を隠した所である。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)