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魔魅
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あやかし
ふりがな文庫
“
魔魅
(
あやかし
)” の例文
中の声と一緒に戸が
開
(
あ
)
いて、さッと明りが流れて来た。途端に、のしお頭巾の女の
魔魅
(
あやかし
)
、すばやく姿を消している。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
新九郎は
魔魅
(
あやかし
)
の声でも聞くように、宙に眼を吊らしてしまった。いかにもそれはお延が言う通りな虚無僧の尺八、
縷々
(
るる
)
として
咽
(
むせ
)
ぶような哀音が、
彼方
(
あなた
)
の闇に迷っている。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜気
冷
(
ひん
)
やりとしてきた
子
(
ね
)
の
刻
(
こく
)
過ぎ、更け沈んだ
離室
(
はなれ
)
の灯は、
丁字
(
ちょうじ
)
に仄暗く、ばさと散った
蛾
(
が
)
の翼から、粉々と白いものが新九郎の顔に降った——と、
魔魅
(
あやかし
)
のすり抜けてくるよりも密やかに、橋廊下を
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
魔
常用漢字
中学
部首:⿁
21画
魅
常用漢字
中学
部首:⿁
15画
“魔魅”で始まる語句
魔魅跳梁