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鬢付油
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びんつけあぶら
ふりがな文庫
“
鬢付油
(
びんつけあぶら
)” の例文
種々
(
いろいろ
)
仕掛は楽屋にちゃんと用意してあるはずだ。顔へ
煤
(
すす
)
を塗る手は古いが、眼尻へ
鬢付油
(
びんつけあぶら
)
を塗って、頬の引っつりを
無二膏
(
むにこう
)
で
拵
(
こしら
)
えるとは
新手
(
あらて
)
だったね。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
西洋の女にワキガの臭気あり日本の女に
鬢付油
(
びんつけあぶら
)
の臭気あり。初めて西洋に行くものは地下鉄道車内の臭気に往々嘔吐を催す。日本にあっては霖雨の時節閉切った電車の中
屡
(
しばしば
)
鼻を掩う事あり。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なかったのだ、
鬢付油
(
びんつけあぶら
)
が。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
平次は、油障子に大きな碇を描いた入口の隣——
砥石
(
といし
)
や
鬢付油
(
びんつけあぶら
)
や剃刀や
鋏
(
はさみ
)
を並べた格子を指しました。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
鬢
漢検1級
部首:⾽
24画
付
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
“鬢付”で始まる語句
鬢付
鬢付堀