“高門”の読み方と例文
読み方割合
たかかど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わしも聞いたことで、ようは知らんけどな、高門たかかど武十ぶじゅう旦那の話によると、こうじゃ。——旦那が七瀬の水車の横を通りかかんさった。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
キヌ坊は、もう二年も前に、高門たかかどの武十旦那の三男坊に貰われて嫁った。おれは、女子のことは、マン坊のほかに考えたことはなあ。郵便局もなにも、からかして、村を出たんじゃ。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
横柄で、弱い者いじめを専門にしていた、好色漢の「鬼」が、或る日の夕暮どき、七瀬ななせの水車小屋の中で、倒れていた。高門たかかど武十ぶじゅう旦那が、虫の息で、這いだして来る「鬼」に出逢った。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)