駕籠行燈かごあんどん)” の例文
駕籠行燈かごあんどんは隅に遠く隔ててある。床の香炉こうろには、いいつけない香がくゆらしてあった。梅の花に香のにおいは似ていた。又、彼女のそこはかとない衣ずれの匂いにも紛らわしい。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)