香坂かごさか)” の例文
ここに香坂かごさかの王、歴木くぬぎに騰りいまして見たまふに、大きなる怒り猪出でて、その歴木くぬぎを掘りて、すなはちその香坂かごさかの王をみつ。
こちらは香坂かごさか忍熊おしくまの二皇子は、それをお聞きになりますと、案のとおり、ご自分たちがあとを取ろうとおかかりになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
かくして上りいでましし時に、香坂かごさかの王忍熊おしくまの王聞きて、待ち取らむと思ほして、斗賀野とがのに進み出でて、祈狩うけひがりしたまひき。
帶中たらしなか日子ひこの天皇穴門あなと豐浦とよらの宮また筑紫つくし訶志比かしひの宮にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、大江おほえの王が女、大中津おほなかつ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、香坂かごさかの王、忍熊おしくまの王二柱。