“飾窓（ショウ・ウインドウ）” の例文
いつか、なにげなくその中を覗（のぞ）いたのが癖になって、行き帰りのたびに、かならずいちどはこの飾窓（ショウ・ウインドウ）の前で足をとめる。
キャラコさん：09 雁来紅の家 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
一間（けん）ほどの飾窓（ショウ・ウインドウ）のついた、妙に閉（し）め込んだ構えの、苔の生えたような家だった。
キャラコさん：09 雁来紅の家 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
学生鞄（ブーフザック）をブラブラさせながら、いつものように飾窓（ショウ・ウインドウ）のガラスに額をおっつけて中をのぞいてみると、この二週間ほど見なかったうちに、窓の中のようすがすこしばかり変わっているのに気がついた。
キャラコさん：09 雁来紅の家 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)