飼兎かひうさぎ)” の例文
あやふかつた。危かつた。——婆やの手伝などをしてゐる面窶おもやつれした顔を今更見てゐると、娘がまだ/\飼兎かひうさぎか何かとさう違ひのないほど、無力無抵抗なことを沁々しみ/″\と感じるのだ。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)