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飛沫
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ひぶ
ふりがな文庫
“
飛沫
(
ひぶ
)” の例文
「匕首を胸に突つ立てたまゝ、驅けて行つて柄に匕首の柱を叩き付けたのだよ。あの柱の下から四尺ほどの高さに、ひどく血が
飛沫
(
ひぶ
)
いてゐたらう」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
成程さう言へば、一箇所刀を突つ込んだらしい穴があいて、穴のあたりに、血の
飛沫
(
ひぶ
)
いてゐるのも無氣味です。
銭形平次捕物控:264 八五郎の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ズルズルと引き拔いて、パツと擴げると、隅つこの方にほんの僅かばかりですが、
飛沫
(
ひぶ
)
いた血汐の跡。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傳右衞門を介抱したのは、自分の腕に
飛沫
(
ひぶ
)
いた血を
胡麻化
(
ごまか
)
すため、——それに幸七は、死體を抱き上げた時、眞つ暗な中で——旦那を突いて逃げた奴がある——と言つたさうだ。
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
傷口の
勾配
(
こうばい
)
——ことに匕首の刄は何方を向いて居るか、血が何處へどんな具合に附いて居るか——唯附いただけでなく、
飛沫
(
ひぶ
)
いたのはないか、その日の花見で、どんな人に逢つてゐるか
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
廊下の方の唐紙に
飛沫
(
ひぶ
)
いた血だけはどうすることも出來なかつた
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「柱へ血が
飛沫
(
ひぶ
)
いてゐますね」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“飛沫”の意味
《名詞》
飛沫(ひまつ)
飛び散る水や泡。しぶき。
(出典:Wiktionary)
飛
常用漢字
小4
部首:⾶
9画
沫
漢検準1級
部首:⽔
8画
“飛”で始まる語句
飛
飛騨
飛鳥
飛出
飛白
飛込
飛退
飛翔
飛行
飛脚