顧盻こけい)” の例文
顧盻こけいおのずから雄厳にして、しかして他人のこれに接する生ける鬼神につかうるがごとく、慇懃いんぎんに尊恭するもまたはなはだし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
ついて猛然とハンドルを握ったまではあっぱれ武者むしゃぶりたのもしかったがいよいよくらまたがって顧盻こけい勇を示す一段になるとおあつらえどおりに参らない
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小児はもとより年頃の男女銭を払い時間を定め、それに乗りて歓呼顧盻こけいしいた。