頓阿とんあ)” の例文
頓阿とんあ浄弁じょうべん慶運けいうん兼好けんこうなど四天王などいわれたような門弟もあって、数で行けばやはり歌界の大勢を動かすのは二条流であった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
吉田兼好けんこうを色法師と謂うのは冤罪えんざいだそうなが、とにかく平生へいぜいの練習があればこそ代作も頼まれるので、現に同じ時代の頓阿とんあの集などを見ると、逢恋別恋の題詠が幾らでもある。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
およそ越後の雪をよみたるうたあまたあれども、越雪こしのゆき目前もくぜんしてよみたるはまれなり。西行さいぎやう山家集さんかしふ頓阿とんあ草菴集さうあんしふにも越後の雪の哥なし、此韻僧ゐんそうたちも越地の雪はしらざるべし。
およそ越後の雪をよみたるうたあまたあれども、越雪こしのゆき目前もくぜんしてよみたるはまれなり。西行さいぎやう山家集さんかしふ頓阿とんあ草菴集さうあんしふにも越後の雪の哥なし、此韻僧ゐんそうたちも越地の雪はしらざるべし。