預防よぼう)” の例文
彼女は危険を預防よぼうするかんがえで、七つの小さなものを木箱の中に入れ、自分の部屋の中に置いて、母兎を箱の中に押入れては乳をのませた。
兎と猫 (新字新仮名) / 魯迅(著)
要するに普通の田舎者いなかものが始めてみやこ真中まんなかに立つて驚ろくと同じ程度に、又同じ性質に於て大いに驚ろいて仕舞つた。今迄の学問は此驚ろきを預防よぼうする上に於て、売薬程の効能もなかつた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)