韻塞いんふたぎ)” の例文
韻塞いんふたぎをされるはずになっていたから、詩集のしかるべきものを選んでここのたなへ積んでおくことなどをお命じになったあとで
源氏物語:53 浮舟 (新字新仮名) / 紫式部(著)
弁の少将が拍子を取って、美しい声で梅が枝を歌い出した。この人は子供の時韻塞いんふたぎに父と来て高砂たかさごを歌った公子である。
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
中宮ちゅうぐうの御病気はたいしたものでなくすぐ快くおなりになったことにだれも安心して、まいっていた左大臣家の子息たちなどもごいっしょに碁を打ち韻塞いんふたぎなどしてこの日を暮した。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)