鞍山站あんざんてん)” の例文
鞍山站あんざんてんから一押ひとおしと思った首山堡しゅざんぽが容易に取れない。第一軍も思ったように出ることができない。雨になるか風になるかわからぬうちに、また一日二日と過ぎた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
鞍山站あんざんてんまで酒を運んだちゃんぐるまぬしを縛り上げて、道で拾った針金をふところじ込んで、軍用電信を切った嫌疑者にして、正直な憲兵をだまして引き渡してしまうなんと云う為組しくみ
鼠坂 (新字新仮名) / 森鴎外(著)