鞍屈くらかが)” の例文
三十三間堂を横に、いちど瓦坂の下も駈けすぎたが、高氏はひらと馬首をかえした。そしてそこの松原の木々の枝の下を、鞍屈くらかがみしながら走り抜けて、先に見えた一群の武者どもの前へ馳け迫り
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)