面吟味おもてぎんみ)” の例文
寄手は定番ぢやうばんを殘して引き取つた。次いで城内の使が來て、見知人をよこすから、兩夫人を見せてくれと云つた。利安は一應、さむらひの女房の面吟味おもてぎんみはさせられぬ、とことわつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)