青龍刀せいりゅうとう)” の例文
新字:青竜刀
それは青龍刀せいりゅうとうの様にギザギザのついた、幅の広い刀だった。彼はそれを、も一度床につき立てて、切れ味を示したのち、さて、錠前をはずして、箱の蓋を開けた。
踊る一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
だが僕は、呼吸いきかよっている間は、常に大きな希望を持っているのだ。敵が青龍刀せいりゅうとうを僕の頭上にふりあげたとしても、僕はそのやいばが落ちて来るまでの僅かな時間にまでも希望をぐことであろう。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
乗組員は皆一挺ずつ小銃と青龍刀せいりゅうとうを持っている外に、船の底に機関銃が二挺も隠してあって、いざという時には、それを甲板に持出して、相手の船をうちまくるのです。
新宝島 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)