零余子れいよし)” の例文
旧字:零餘子
零余子れいよしとはだれだろうと不思議がっている。なにしろよほどよく広田さんを知っている男に相違ないということには三人とも同意した。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
大正五年十一月六日 恵那えな中津川に小鳥狩を見る。四時庵にて。島村久、富岡俊次郎、田中小太郎、清堂、零余子れいよし、はじめ、泊雲、楽堂がくどう同行。
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
零余子れいよしと女流俳人8・30(夕)
この論文は零余子れいよしなる匿名のもとにあらわれたが、じつは広田の家に出入する文科大学生小川三四郎なるものの筆であることまでわかっている。と、とうとう三四郎の名前が出て来た。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇くらやみ」とある。したには零余子れいよしと雅号を使つかつてゐる。偉大なる暗闇くらやみとは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二三度聞かされたものである。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇くらやみ」とある。下には零余子れいよしと雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を評する語で、三四郎も二、三度聞かされたものである。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)