雰圍氣ふんゐき)” の例文
新字:雰囲気
私が彼女の傍で呼吸してゐた靜かな雰圍氣ふんゐきを彼女が持つて行つてしまつて——さうして今、私は生れつきの自分の中に殘されて、もとの落着かない氣持ちを感じ始めてゐたのだ。
修道院の莊嚴さうごんな、神祕しんぴ清淨せいじやう雰圍氣ふんゐきが私のすべてを薫染くんせんつくしてゐたのであつた。
処女作の思い出 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
香はしい雰圍氣ふんゐきしか感じさせないのです。