トップ
>
雨露次
>
うろじ
ふりがな文庫
“
雨露次
(
うろじ
)” の例文
「わかりました。では、そこにおいでのお方は、むかし
雨露次
(
うろじ
)
と隠れ名していた服部治郎左衛門どのと、卯木さまでございましょうがな」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俊基主従を途中まで送って、人目にふれぬ暗いうちにと、河内野を駈けるように、もとのわが家の苫舟へ帰ってゆく
申楽師
(
さるがくし
)
の
雨露次
(
うろじ
)
であった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「おお、ちげえねえ。おまえさんは、古市にいた舟芸人の
雨露次
(
うろじ
)
の女房、たしか卯木さんと仰っしゃいましたね」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
巷
(
ちまた
)
では名を
雨露次
(
うろじ
)
とかえ、卯木もその遊芸人の妻だった。だが、浮草のような
生活
(
たつき
)
の中にも、
夫婦
(
ふたり
)
だけの生きがいを、また愉しみを、見つけかけていたのではなかったか。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
解くがよい。そして元の武門の外の芸能者、
雨露次
(
うろじ
)
に返ることをわしからすすめる。……卯木にも異存はないはず。
夫婦
(
ふたり
)
して、よう行くすえを話しおうて、これからの世を歩むがいい
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「オ、それも申さいでおりましたか。……イヤどうも失礼をいたしました。てまえは、
申楽師
(
さるがくし
)
と申しましても、しがない大道芸人にひとしい、
杉
(
すぎ
)
ノ
本
(
もと
)
の
雨露次
(
うろじ
)
と申すものでございます」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
露
常用漢字
中学
部首:⾬
21画
次
常用漢字
小3
部首:⽋
6画
“雨露”で始まる語句
雨露