“うろじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雨露次50.0%
有漏路50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお、ちげえねえ。おまえさんは、古市にいた舟芸人の雨露次うろじの女房、たしか卯木さんと仰っしゃいましたね」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちまたでは名を雨露次うろじとかえ、卯木もその遊芸人の妻だった。だが、浮草のような生活たつきの中にも、夫婦ふたりだけの生きがいを、また愉しみを、見つけかけていたのではなかったか。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸は道庵が第一の故郷である、酒は第二の故郷である、第一の故郷を離れて、第二の故郷へと進んで行くんだ、有漏路うろじより無漏路むろじに帰る一休み、と一休坊主が言ったのは、ここの呼吸だろうテ
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)