雑炊ざふすゐ)” の例文
旧字:雜炊
鈴蘭で雑炊ざふすゐを食べてから、妓楼へ押し上つたのだつたが、花魁おいらんの部屋で、身のうへ話をきいてゐるうちにいつか夜がけて、晴代は朝方ちかい三時頃に
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
毎月、食堂での食べ越しの結果は、高い食券の闇買ひと、代用食の買ひあさりに狂奔した。雑炊ざふすゐ食堂の行列と国民酒場の行列とは、今思ひ出しても悪夢のやうにいやである。
老残 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
明恵みやうゑ雑炊ざふすゐ7・20(夕)