雋鋭しゆんえい)” の例文
是等これらはおなじく、神経の雋鋭しゆんえいになつたための一つの証候であるが、これは気稟きひんに本づく方嚮はうかうの違ひであるとつていいだらう。
結核症 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
はこの皮肉なる現実主義に多少の同情を有するものなり。唯唯作者の論理的頭脳づなうは残念にも余り雋鋭しゆんえいならず。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
総じて結核性の病にかかると神経が雋鋭しゆんえいになつて来て、健康な人の目に見えないところも見えて来る。
結核症 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)