“隼町”の読み方と例文
読み方割合
はやぶさちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家は五十一のとき隼町はやぶさちょうに移り、翌年火災に遭って、焼け残りの土蔵や建具を売り払って番町に移り、五十九のとき麹町善国寺谷に移った。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
坂上の道はふた筋に分かれて、隼町はやぶさちょうの大通りと半蔵門方面とに通じている。今夜の私は、灯の多い隼町の方角へ、女は半蔵門の方角へ、ここで初めて分かれわかれになった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鶴見はこうして、東京麹町こうじまち隼町はやぶさちょうで生れたことになっている。府内は大小区に分けられていたかと思うが麹町隼町に変りはない。幕府でお鷹匠たかじょうを住まわせて置いた町だといわれている。