障害物しょうがいぶつ)” の例文
ただ思想の発展にはとかくに障害物しょうがいぶつがあって、くじけやすいもので、たとえて言うならば、ごく微妙な外界の影響を受けやすい花のごときものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
だが、仮令たとい彼の方で友愛なり恋なりを感じても、それを相手に通じるまでに、どうすることも出来ぬ障害物しょうがいぶつが、まるで壁の様に立ちはだかっていた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
綿わた障害物しょうがいぶつなどほとんど問題もんだいでないのだ。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
追うものも逃げるものも、何の障害物しょうがいぶつもなく思う存分駈けることが出来た。町角を曲り曲り、五六丁程、不思議な駈けっこが続けられた。彼等は二つの黒い塊りになって、風を切って走った。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)