隕星いんせい)” の例文
この報告によれば、蜘蛛火は隕星いんせいなること明らかである。世間のいわゆる怪火は、隕星、電気、燐火りんか等を見て、これに種々の名を下すのが多い。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いただきを離れた時には一握りの銀末に過ぎない。それが見る見る大きさを増して、隕星いんせいのように白い尾を長く引きながら、音も立てずにまっしぐらに落として来る。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
なんの隕星いんせいだろう。光って、たいをなした球を7035
もし怪火の原因に至っては、燐火もあり電気もあり隕星いんせいもあり、動物性もあり植物性もあろうが、要するに物的妖怪にして、理化、博物の研究に属することは明らかである。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)