陰悪いんあく)” の例文
旧字:陰惡
老人のせきする声と源四郎がときどきへっついにやす火の音のほか、声立てる人もない。かくていまこの一家は陰悪いんあくな空気にとざされているのである。
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)