陰々寂寞いん/\せきばく)” の例文
其のうち上野のの八ツのかねがボーンとしのぶおかの池に響き、むこうおかの清水の流れる音がそよ/\と聞え、山に当る秋風の音ばかりで、陰々寂寞いん/\せきばく世間がしんとすると
陰々寂寞いん/\せきばくと世間が一体にしんと致しましたから、此の時は小声で話をいたしてもく聞えるもので、蚊帳のうちで伴藏が、頻りにたれかとこそ/\話をしているに、女房は気がつき、行灯あんどう下影したかげから