阿爺ちち)” の例文
あの、何だかよくは存じませんが、阿爺ちちがね、大臣をしていましたころも、いろいろな頼み事をしていろいろ物を持って来ますの。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
で、阿爺ちち戯談じょうだんに、これではたれでも役人になりたがるはずだって笑っていましたよ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
阿爺ちちはそんな事は大禁物だいきんもつですから、できる事は頼まれなくてもできる、できない事は頼んでもできないと申して、はねつけてもはねつけてもやはりいろいろ名をつけて持ち込んで来ましたわ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)