“長門国”の読み方と例文
旧字:長門國
読み方割合
ながとのくに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寿永四年五月、長門国ながとのくに壇の浦のゆうぐれ。あたりは一面の砂地にて、所々に磯馴松そなれまつの大樹あり。正面には海をへだてて文字ヶ関遠くみゆ。浪の音、水鳥の声。
平家蟹 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
松平大膳太夫とあるは、この大名のことで、長門国ながとのくに三十六万九千石の領主を意味する。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こういうことがよく解ったら、今の萩焼とても、ずっとよくなるでありましょう。同じ長門国ながとのくに小月おづきという窯場があることも言い添えておきましょう。雑器に見るべきものがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)