長袗カフターン)” の例文
豌豆いろの長袗カフターンの胸へ片手を突込んで、のつしのつしと歩調あしどりも重々しく部屋を歩きまはりながら、婆さんの話の腰を折りをつたのぢや。
あの、よほどの才子や莫斯科人の大部分にもちよつと呑みこみにくいやうな気障な言葉づかひで話をした、例の豌豆いろの長袗カフターンを著た貴公子先生からはもう、すつかり音沙汰がない。