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長汀
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ちょうてい
ふりがな文庫
“
長汀
(
ちょうてい
)” の例文
潮のけぶる
長汀
(
ちょうてい
)
に、まだ明るい残照の陽かげが、ところどころ、夕霞を破ってはおりますが、次郎の視線のとどくかぎり、月江様らしい人影は見当りません。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いわゆる
長汀
(
ちょうてい
)
曲浦
(
きょくほ
)
の風光のごときも、おいおいに改まらざるをえなかったのである。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
細雨に
烟
(
けむ
)
る
長汀
(
ちょうてい
)
や、
模糊
(
もこ
)
として隠見する
翠
(
みどり
)
の山々などは、確かに東洋の絵だ。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
駆けるほどに、呼ばわるほどに、暮れかけている横磯の
長汀
(
ちょうてい
)
は、またたくうちに、次郎の飛ぶ足のうしろとなって流れ去りましたが、かくてもまだ、その人に似た姿は先に見えません。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひろい六甲の山野から打出ヶ浜の
長汀
(
ちょうてい
)
へかけて急なうごきがみえだしていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“長汀”の意味
《名詞》
長くどこまでも続く汀。
(出典:Wiktionary)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
汀
漢検準1級
部首:⽔
5画
“長汀”で始まる語句
長汀曲浦