“長嘆”の読み方と例文
読み方割合
ちょうたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信長のことばは一語一語慚愧ざんき長嘆ちょうたんであった。また驚愕きょうがくのうちにこもっている深刻な悔いでもあった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ惨たるかな」と、関羽は、敵のために涙を催し、長嘆ちょうたんせい、すべてを見遁みのがして通した。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ああ、クロの行方ゆくえがわからないように、竹童のたよりもいっこうわからない——と、いまも龍太郎が灰色の空をあおいで長嘆ちょうたんしていると、バラバラと、とりでさくの方から、ひとりの番卒ばんそつがかけてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)