きり)” の例文
今少し辛抱しなくちゃいけない。今に一人前にしてやるから。これできりを使うことは中々難しいんだ。頭がねじけないでしっかりしていないと鑽は真直にはいらないものだ。性根を
少年の死 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
少焉しばらくあって、一しきり藻掻もがいて、体の下になった右手をやッとはずして、両のかいなで体を支えながら起上ろうとしてみたが、何がさてきりで揉むような痛みが膝から胸、かしらへと貫くように衝上つきあげて来て