鐘台しょうだい)” の例文
ところで、この仙境は、その日とつぜん、眼をさましたように、一山の鐘台しょうだいから鐘の音をゆり起した。木々は香露こうろをふりこぼし、園の仙鶴は羽バタき、全山の禽獣きんじゅうも、一せいに驚き啼いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)