鍋膏薬なべこうやく)” の例文
隣家との境の醜部露出狂のようなどぶに魚のうろこが一つかみ、ただれた泥と水との間に捨てられていた。溜ってぼろ布のように浮く塵芥ちりあくたに抵抗しながら鍋膏薬なべこうやくの使いからしが流されて来た。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)