鍋敷なべしき)” の例文
それと相対する向う側はカカ座、また腰元こしもとともたな元とも謂い、九州では茶煮座ちゃにざとも謂って、争う者のない家刀自いえとじの座席である。この夫婦の間にある一隅に、普通は鍋敷なべしきがあってここで惣菜そうざいを煮た。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)