鋭過するどす)” の例文
接触したと云ふには、あまりに短かくつて且あまりに鋭過するどすぎた。——三四郎は母のつけ通り野々宮宗八を尋ねる事にした。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「なにしろ、止めて止められるような人たちじゃありませんからね。風は蕭々しょうしょうとして易水えきすい寒し、ですか。あの仲間はあの仲間で、行くところまで行かなけりゃ承知はできないんでしょう。さかんではあるが、鋭過するどすぎますさ。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)